33年ぶりの続編『星の王子 ニューヨークへ行く』

帰って来た星の王子

王子の帰還 <2021年3月5日、再びアマゾンプライムで帰って来る>

なんと、33年ぶりにあの伝説のコメディーが続編として帰ってくる。

僕らの殿下が国王となって帰ってくる。
100万ドルのスマイルのあの王子。
80年代のKing of Comedyが帰ってくる。
アーセニオ・ホールも帰って来る。

デ・ニーロではなくて、マーフィが、劇場ではなくて、アマゾンプライムの動画配信で、with コロナの時代のコメディーがニューヨークに帰って来る!!

星の王子ニューヨークへ行く2(Coming 2 America)の予告編

そうなんです。
星の王子、ザムンダ王国のアキーム王子こと、エディー・マーフィが33年ぶりにニューヨークに帰って来るのです。

2021年3月5日公開予定の『Coming 2 America(邦題:星の王子 ニューヨークへ行く2)』が僕の中で祭り状態になっています。

そこで、本日はその予習の意味で、前段のエピソード1であるジョン・ランディス監督の1998年公開『星の王子 ニューヨークへ行く』をご案内します。


エピソード1:1988年のニューヨーク

 舞台は、33年前の1988年、冬のニューヨーク。
クィーンズの黒人居住地区で男と女が出会うハートフルなラブコメディ。

満面の笑みでギャグを連発する天才コメディアン『エディ・マーフィー』が主演。
 ゴールデン洋画劇場(関テレ:土曜日9時:高島忠夫)、金曜ロードショー(読売:金曜日9時、水野晴郎)、地上波テレビで何回再放送をやっただろうか。懐かしい。
 80年代の原色使いのファッションが、今の時代の気分に馴染む。


原題は「Coming to America(アメリカに来る)」。
 それを『星の王子 ニューヨークへ行く』の邦題に訳したパラマウント映画ジャパンの宣伝担当は天才だと思います。

主人公であるアフリカの純粋な青年を形容して、サン=テグジュペリ作品『星の王子』のワードを映画タイトルに書き加えるセンスが秀逸です。


  • 88年はコメディー映画の「世界的豊作」

 少し、脱線します。ご容赦を願います。

1988年はコメディ映画にとって、世界的に当たり年だと思います。
そのコメディー作品の一部をご案内すると、ざっとこんな感じです。


ハリウッド・メジャーとインディペンデント

実写とディズニー・アニメを合成した「ロジャー・ラビット」は第61回アカデミー賞を6部門獲得したコメディアニメの最高傑作です。ディズニーによるバブル期の黄金コメディです。

 一方、インディペンデント系では、鬼才ティム・バートン監督の「ビートルジュース」がじんわりと流行りました。
 ホラー・コメディという新しいジャンルの先駆けで、キャラクターのグッズ収集やUSJのアトラクション(モンスター・ライブ)に詰めるカルトファンが今も多い。


ストレートなコメディと変化球コメディー

カナダでは、国民的喜劇王のレスリー・ニールセンの「裸の銃を持つ男」が封切られ、シリーズ化されている。
 ニールセンさんは、真面目な顔でくだらない下ネタコントでボケ続ける。彼は日本通で、志村けんさんと何度もコント共演(バカ殿シリーズ)しているので、熱烈なファンが多い。僕もその一人。

オーストラリア映画では、「クロコダイル・ダンディ2」のダサカッコ良さにハマりました。只々、バカなマッチョ男がワニと格闘するつまらない話ですが、悪くない。アクションスターの藤岡弘。さんの様に、顔を見ているだけで雰囲気が面白いみたいな感じ。

 同じ英語圏でもイギリスのコメディーはストレートな笑いを嫌う節がある。
アイロニーとシニカルの本場、英国では、大人のブラック・コメディ「ワンダとダイヤと優しい奴ら」が大ヒット。


 脚本と主演は、伝説の神コメディ集団『モンティ・パイソン』のいかりや長介的リーダーのジョン・クリーズ。
 彼の芸風は、いつも怒っている高血圧気味のキレキレのツッコミ。日本でいうと極楽とんぼの加藤浩次さんみたいな、狂犬キャラ。


80年代後半の土曜日の夕方にテレビ大阪で放映されていたジョン・クリーズが主演のリゾートホテルが舞台のコントドラマ「Mr.チョンボ危機乱発(原題はFawlty Towers)」が好きでした。

DVDが何とか手に入らないか探しています。


釣りバカのシリーズ化

日本では、ハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)、スーさんこと鈴木一之介(三國連太郎)のコンビによる「釣りバカ日誌」のシリーズの第1作が公開されました。
 言わずもがなですが、老若男女にウケる松竹映画のドル箱喜劇です。
 ハマちゃんの奥さん役は、石田えりさんの方が良かったです。「合体」の漢字表現だけで醸し出す上品なエロコメディーは、石田さんと西田さんだからこそ成立すると思います。


ツノムラ
ツノムラ

前置きが長くなりました。
しかし、これだけ後世に残るコメディ映画が全世界で大量生産された『1988年』とは何だったのか?
とても気になります。どなたか、教えてください。


話を『星の王子ニューヨークへ行く』へ戻します。

ジョン・ランディス監督

本作のジョン・ランディス監督は、80年代のヒットメーカーです。どの映画もわかりやすいストーリーが中心だからか、彼は軽いエンタメ映画監督のレッテルが貼られていると思います(私見)。

1981年の「ブルース・ブラザーズ」、83年の「スリラー」、86年の「サボテンブラザーズ」、94年の「ビバリーヒルズ・コップ3」、そして88年の「星の王子 ニューヨーク」。

 確かにビデオを流しっ放しで、少し目を離しても、気にならないですぐにストーリーに付いていける単純な映画が多いです。
 MTVみたいに、繰り返し見ても飽きない映像のテンポ、単純明快なストーリー(英語教材に最適)ですから、映画マニアから高い評価を得ていないかもしれません。
 しかし、シンプルって、逆に難しいことだから、僕はランディス監督の凄みを改めて見直しています。

映画のあらすじ:マクドウェル家

 さて、映画イントロ部分をご案内させて下さい。
 ネタバレは極力避けますが、ご容赦ください。

登場人物のほぼ全員がアフリカ系アメリカ人、又はアフリカ人(ザムンダ王国からの渡米した人々)。
 このアフリカン・ルーツを再評価するキャスティングは、マーベルコミックの映画「ブラック・パンサー」的で僕は好きです。

 物語のあらすじは、クィーンズの黒人コミュニティでハンバーガーショップ「マクドウェルド」を営む『マクドウェル家族』のドタバタと箱入り娘リサの結婚物語。

理不尽な人種差別や貧困、ドラック、殺人傷害、LGBT問題もない、平和なニューヨークの庶民の暮らしを丁寧に描いた作品。

88年の多文化都市(コスモポリタン)の中心であるN.Yクイーンズなのに、僕らのステレオタイプであるメガでかいラジカセを担いだドレッドヘアーのラッパーは出てこない。

出てくるのは、NBAのバスケットボールスタジアム、地元住民が集う散髪屋、教会の日曜礼拝とチャリティーイベント。

しかし、意外とこれが普通のN.Yダウンタウンの街場の暮らしかもしれない。

しかし、普通でない問題が2つある。

本家「マクドナルド」から商標侵害の警告を受けても、激無視してパクリ、本物ソックリのロゴマーク『マクドウェルド』と定番メニュー『ビッグ・ミック・セット』で大儲けしているヒロイン「リサ」の父親「マクドウェル社長」の横暴ぶり。

彼は、この物真似バーガーショップのフランチャイズ化で更なる一攫千金を企んでいる。

そして、マクドウェル家の箱入り娘「リサ」の婚約相手「ダリル」が怪し過ぎる。

毛皮と大きいアクセサリーの成金ファッション、ヘアースプレーで固めたトンガリ髪型が怪しい。

ツノムラ
ツノムラ
  • 吉本新喜劇的な流れで言えば、拝金主義の父親が娘と成金男の婚姻を仕組んでいる。
     親父はバーガーショップの更なる事業拡大を狙う。最後には成金男に騙されて、結婚詐欺でドボンみたいな悲しい結末はゴメンだぜ。

星の王子 クイーンズでバイトする

 そんな折に、アフリカのザムンダ王国から渡米してきた貧しい留学生「アキーム」がリサの父親のバーガーショップで働き始める。

仕事に真面目で誠実なアキームにリサは惹かれ始め、デートを重ねる。

<貧しい留学生を装う王子:アキームとの恋は成就するのか?>
<リサは元彼:ダリルとよりを戻すのか?>
<金こそが全ての父親は、どの花婿を許すのか?>
<ビートルズの「Can’t buy me love」的な結末なのか?>

続きは、本作を是非にご覧ください。

ネットフリックスで映画配信しています。

それでは、また来週まで。

最後まで読んでいただいて、ありがとう。
おやすみなさい。

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